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<信じれば力になる言葉>

<信じれば力になる言葉>
「人生の流儀」城山三郎著 PHP研究所より
(■引用 ○私の意見)

■人生の持ち時間は限られている。その中で、時間を忘れるほどの陶酔を
どれほど多く持ったかで、人生の価値が決まるような気がする。
 「打たれ強く生きる」

○決して長く生きることだけに価値があるのではありません。何のために、
何を為そうとして生きた人生だったのかを自省する必要があります。


■人生の成功は、どこへ行ったというんじゃなくて、どういう旅をしたかって
ことですね。
 「プロフェッショナルの条件」

○昨日より今日、今日より明日と少しでも成長していくことが成功への旅な
のだと思います。


■経済学者のワルラスが好んだという言葉がある。
 「静かに行く者は健やかに行く。健やかに行く者は遠くまで行く」
 「打たれ強く生きる」

○スピードはともかく、たゆまず歩んでいくことが価値あることです。坂本竜馬
が言ったように、たとえ溝の中で倒れようとも前のめりでありたいものです。


■わたしは『かもめのジョナサン』著者リチャード・バックの言葉を思い出す。
 「たいへんだったが、しかしすばらしかったといえる人生を送りたい」
 「打たれ強く生きる」

○退職の際は絶対に「大過なく」と言うのではなく、「いろいろ失敗したけど
挑戦してきた」と言えるようにしたいと思っています。


■やれたかも知れぬことと、やりぬいたこととの間には、実は決定的な差
がる。
 「盲人重役」

○よく成功した人をみて、「あれなら俺も考えていた」という人がいますが、
犬の遠吠えがごときです。コロンブスの卵は結果論で語ってはいけない
という教えです。


■失敗はしようがありません。というより、失敗の数を重ねた者ほど成功
するんじゃありませんか。失敗をおそれる人、失敗にくじける人が、本当の
失敗者ですよ。
 「成算あり」

○勝負、成否は最後は土俵に上がってみないとわかりませんから、土俵に
あがらずに勝つ方法などありません。


■壁があると思えば、ほんとうに壁が立ちはだかってしまう。
 「一発屋大六」

○いろいろな壁の中でも「人の意識の壁」が一番やっかいということですね。


■男にとって大切なことは愚直さですよね。もう明らかにそういうことをしたら
損だということが分かってても、そういうことをしなくちゃいけないという使命感
なり理想があって、愚直に生きていく。その愚直さということを、もう少し言い
かえると、けじめの問題ですね。つまり、男らしい男は、けじめをつけるってい
うことです。
 「失われた志」

○青臭さ、愚直さは一見、ダサく、カッコ悪いかもしれませんが、理想を貫き
通すのに価値ある生き方だと思います。


■人生、チャンスはそう度々あるものじゃない。ここぞというときには、とび出し
て、つかまえておかなくちゃいかん。
 「今日は再び来たらず」

○この小説は予備校時代に読んで身につまされた記憶があります。それはと
もかく、人生において「あの時とび出せばよかった」という後悔よりは、「とび出
して失敗した」という後悔にしたいものです。どうせならやらなかった悔いより
やって失敗した悔いを選びたいものです。


■どんな事態にも、第三の道がある。そう思えば、人生にも新しい風が吹いて
くるのではないか。
 「打たれ強く生きる」

○あなたの意見、私の意見でもない、第3の意見、それがベストではなくても
ベターである可能性はあります。


■スランプは、新しい飛躍のための陣痛のようなものだ。陣痛がなければ、
子供は生まれない。
 「学・経・年・不問」

○どんなことをしてもうまくいかないときが往々にしてあるものですが、そんな
ときは、これが終われば新しい力が生まれると思えばいいのですね。まさに
「生みの苦しみ」の心境を持つことです。


■いやいや、多忙は幸福です。多忙な人間は多望な人間、つまり、希望の多
い人間ということだから。
 「わしの眼は十年先が見える」

○任される仕事が多いということは能力があり、信頼されている証拠ですから
喜ぶべきことです。


■「運は川を流れてくる」命がけで飛び込んでつかめ、ということだ。この言葉
はこう続く。「運は冷たい水で冷えている。つかんだら、大事に大事に暖めろ」。
つまり、チャンスはつかむだけではだめだ。むしろ、その後こそ重要なのだ、
という意味か。
 「嬉しうて、そして・・・」

○チャンスは活かしてこそ、価値があります。しかし、活かすためには日頃か
らの鍛錬が必要です。


■鮮度のいい、いい情報というのは、インフォーマルな人間関係から生まれて
くるものだ。
 「打出小槌町一番地」

○インターネットの時代になってもクローズドで価値ある情報は人が持っていて
それを得ようと思えば日頃からの関係構築が必要条件です。


■ひとりでは何もできぬ。しかし、ひとりが動かねば何もできぬ。
  「挑戦」

○ラグビーに「One for all,All for one」(一人は全員のために、全員は
一人のために)という言葉がありますが、これに通じるものがありますね。


■会社員として一生を送るつもりなら、口が曲がり腕が折れても、自分の会社
や、かつて自分を養ってくれた会社の悪口を外に向かって言いふらすべきでは
ない。理屈では説明がつかぬが、わしは気分的に許せないのだ。
 「危険な椅子」

○「天に唾する」という言葉があります。官僚を辞めた方が出身省庁や国を批判
するのを聴くのは違和感があります。


■目標さえ突破できればいい、というかも知れませんが、しかし、その間にも、
人間的に成長して行けるようでなくてはいけない。今日は再び来らず、といいま
すからね。
 「今日は再び来らず」

○「今日は再び来らず」は浪人時代に読んだ予備校のお話ですが、あの頃は、
この言葉が切実に響いてきたのを記憶しています。しかし、時代が変わっても
状況がどんなに変化しても、誰にでも平等に、今日は再び来ないのです。


■やる気さえあれば、方便はあとからついてくる。
 「男たちの好日」

○いろいろ言っても問題は単純、やるか、やらないかです。それによっていくら
でも方便は立ちます。


■ホンダの2代目社長である河島喜好さんは「不常識、非真面目」という言葉を
常々口にしていた。上司に言われた通りのことを、会社の伝統に沿って黙々と
やっているのではなく、その伝統を変えるものを身につけなさい。
 「嬉しうて、そして・・・」

○改善のレベルではなく、変革、改革のレベルがないと組織は成長しません。


■「One thing once」-いかにも井上好みの言葉で、井上はよく口にした。
<二度といわせるな>という意味であろうが、井上の口から出ると、その短い文句
には、<男というものは、一回一回が勝負だ。集中してやれんのか>といったひび
きが、こもっていた。
 「ワンシング・ワンス」の生き方であれば、形式、序列などにかかわっては居られ
ない。
 「男子の本懐」

○「一期一会」にも似た響きがあります。矢は2本持ってはいけない。はずしても
次があると思ってはいけないということです。


■石坂が大蔵大臣などに向かって、「もう、きみには頼まない」と言ったのは、頼み
を受け容れてくれそうにないからではなく、その頼みをがっぷり四つに受けとめてく
れていない、と見たためではなかったか。
 「もう、きみには頼まない」


○天下の大蔵大臣に向かって、お前は頼みにならないと断ずる気概は大したもの
です。


■人間というものはね、何か間違いを仕出かして初めて慎重に注意を払うようにな
るものだ。物は考えようだ。今度の間違いは、これだけの損で済んだが、このことが
なかったら、もっと大きな損失をすることになったかもしれぬからね。
 「鼠」

○物は考えようです。同じ現象でも捉え方でプラスにもマイナスにもなります。たとえ
ば、コップ半分の水をみて、まだ、半分もあると思うか、もう、半分しかないと思うか
でその後の行動が変わります。


■父や兄が酒のために体をこわしたのを見てきたため、元就は酒をたしなまなかっ
た。だが、いつも、酒と餅の両方を用意しておいて、家臣と会った。
 自分は酒をのまぬからといって、餅ばかり出しはしない。酒好きの者には酒を、餅
好きには餅をと、相手の立場に立ってもてなしてやる。
 そうすれば、家臣は気分よくして、親しんでくれ、本音を話してくれる。
 「打たれ強く生きる」

○もてなすつもりが、自分のスタイルを押し付けていては相手には有難迷惑になり
ます。

■「裸に生まれてきたに、なに不足」と、毎日、念仏のように唱えてみても、だめなの
だろうか。
 「打たれ強く生きる」

○「起きて半畳、寝て一畳」という言葉もありますね。


■絶対正しいことや、絶対正しい人間が、この世に存在するはずがない。すべては、
不完全である。不完全だから、人間であり、不完全な人間が少しずつでも補い合って
生きていくのが、人生というものである。
 「わたしの情報日記」

○自分が不完全であることを認識することなしに、人間は成長しないと思います。


■人間しゃべれば必ず自己弁護が入る。結果として、他のだれかの非をあげること
になる。
 「落日燃ゆ」

○謝罪のときは、一切言い訳をしないに限ります。


■将の条件というのは人がついてくるということです。
 「午前八時の男たち」

○「一頭のライオン(狼)に率いられた百匹の羊の群れは、一匹の羊に率いられた
百頭のライオン(狼)の群れに勝る」ということからもリーダーの役割の大切さがわ
かります。


■昭和初期の宰相浜口雄幸は、狙撃された傷が治らず、野党に約束した国会への
登壇など到底できぬ絶対安静の病状のとき、「国会に出ると約束した以上は出る。
総理たる者が約束を守らなければ、国民はいったい何を信じて生きていけばよいの
か」と言い、医者をふりきり、まさに幽鬼のような姿で国会に立った。
 「嬉しうて、そして・・・」

○体調が優れないという理由で突然政権を投げ出した人に比べて責任感の差は歴
然としていますね。


■五代目国鉄総裁だった石田禮助に「租にして野だが卑ではない」という言葉がある。
私はこの言葉を題にして、石田の生涯を小説に書きました。これは政治家の方には
特に注意していただきたい。ある政治家が「城山さん、本人が卑しいと思ってやってい
る人はいないのですよ」と言っていました。私はその人に問い返しました。「まったく卑
しくないのですか。あなたがほんの少しでも卑しいと思ったことは、周囲からみてずい
ぶん卑しいこともあるし、誰が見ても卑しいこともあるのですよ」。政治家は、非常に
厳しい目でいつも見られている。そのことを、絶えず意識しなくてはいけないのだと思
います。
 「嬉しうて、そして・・・」


○「租にして野だが卑ではない」は城山さんの小説の中でも好きな一冊です。「卑しく
ない」とは、金銭的にだけではありません。生き方そのものが問われる言葉です。


■人事への興味は、人間への興味だ。
 「官僚たちの夏」

○「官僚たちの夏」で描かれている当時の通産官僚には少なくとも国家を背負ってい
るという気概が感じられました。


■マンモス企業であるIBMは、会社が大きくなり、社内の空気が官僚的で、のんびり
したものになったとき、「夢みる男、虻のように口うるさい男、異端児を求む」という求
人広告を出した。
 「打たれ強く生きる」

○他流試合こそが人材を鍛えるということから、社内に異分子を入れることでそれを実現できるということですね。


■このごろ、しみじみ思うんだが、経営者なんて、要するに、体力の問題だな。経営
者に限らず、人生そのものが、最後は、体力できまるかもしれんな。
 「形式の中の男」

○気力、体力、充実と言いますが、体力がないと気力も沸いてこないのかも知れま
せん。


■世の中の人間は程度の差こそあれ、のろ足、勇み足の二種に大別されるのでは
ないか。お尻をたたかれねばならぬ人間と、ブレーキをかけられねばならぬ人間。
ぴたり中庸といった人間は、居るはずもなく、またお目にかかりたくもない。
 「学・経・年・不問」

○仕事の忙しさもこのことが当てはまります。忙し過ぎて困るか、暇をもてあますか
のどちらかで、程よい忙しさは望むべくもありません。


■火事場のくそ力みたいなものが、火事でなくとも出せるようにしたいというのもプロ
のひとつの心得だ。
 「軽やかなヒーローたち」

○乾坤一擲、ここが関が原、天王山という山場で力を出せてこそ、本物の力がある
という証ですね。


■楽観も悲観もない。人間のつくるもので、100パーセントうまくいくなんてものが、
あるはずがない。だめでもやっていれば、必ずできる。やめれば、永久にできぬ。
ただそれだけのことさ。
 「男たちの好日」

○あと、一堀すれば金脈にたどりつけるかもしれないのにやめてしまう人のなんと
多いことでしょう。成功する人と、できない人の差はまさにあきらめの悪さによるよ
うな気がします。

■人間の能力とは努力のことでしかない。
 「価格破壊」

○努力を継続できるのも才能です。そして神様は努力に対しては幸運という橋を
架けてくれるのです。


■大人が1年間ムキになってやれば、たいていのことは、立派な専門家になれます。
 「打たれ強く生きる」

○一生懸命は何かダサいように思われますが、とても素敵なことです。


■「頭は少し弱目がいい」というのが、作家の渡辺淳一さんの説である。少し頭が
弱目な方が、その道しかないとあきらめて、いい仕事ができる。
 「打たれ強く生きる」

○器用貧乏という言葉もあります。何でもできると、すべてアベレージにはできても
ひとつのことに突出することができないのかもしれません。この言葉で安心した私
はもちろん頭だけではなく、あらゆる面で弱目です。


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